西野金陵 360年の歩みと現在
初代嘉右衛⾨が創業してから360年超。
西野金陵は常にくらしや社会に必要なものを提供するために奔⾛してきました。
その歩みと現在を紹介します。
西野金陵の創業は江戸幕府が開かれて55年、4代将軍・徳川家綱の時代の1658年。天然の染料である阿波藍の取り扱いを開始し、以降は「嘉右衛門」の名が世襲されるようになります。
1768年には、江戸・小網町に、現在の東京⽀店のルーツとなる江戸店を開設。
さらに1779年には7代⽬嘉右衛門が阿波芝生にて酒造業を併営し、1789年に8代目嘉右衛門が「金陵」誕生させ、⾦⼑⽐羅宮の御神酒となります。(現在も継続)
現在まで続く化学品事業・酒造の2事業体制が、江戸時代のうちに確⽴されました。
明治期の早い段階からドイツからの合成染料の輸⼊を始めるなど、時代を先駆けた取り組みに挑戦してきた⻄野⾦陵。染料中⼼に事業を展開する⼀⽅で、時代の流れに合わせて顔料、合成樹脂、⼯業薬品など、様々な化学品分野の取り扱いを開始し、国内主要メーカー・海外メーカーの信頼を得ていきます。
酒造事業もまた、時代のニーズに合わせて新製品を開発し、さらには洋酒やビール、調味料などの飲料・⾷品卸事業も開始し、総合⾷品商社としての地位を確⽴していきます。
1768年に江⼾店を開設して以降も、⻄野⾦陵は着実に事業を展開。⼤正期には⼤阪に⽀店を開設します(のちに本社機能も移転)。戦後は名古屋⽀店開設、⼤阪本社ビルの完成、北陸営業所開設、東京⽀店ビルの完成と、各地に⽀店を展開していきます。
また、平成に⼊ってからは海外進出も積極的に推進。現在、中国、タイ、インドネシアに現地法⼈を設⽴し、さらなる事業推進を加速させています。
化学品事業・酒造・⾷品総合卸業の3つの顔を持つ⻄野⾦陵。
中でも化学品事業は、⻑い歴史と組織再編を経て、多様な事業を展開しています。
国内では、⼤阪本店(および⼤阪⽀店)、東京⽀店、名古屋⽀店、北陸営業所の4拠点で全国をカバー。また、中国(上海)、タイ(バンコク)、インドネシア(ジャカルタ)に現地法⼈を開設し、積極的な海外展開を推進しています。
なによりも「こころ」を優先し、誰よりも「品質」を⼤切に、ものづくりの精神を継承し、地道な努⼒と誠意、そして時代への積極的な対応をもって、幅広い分野でくらしに貢献。社会をつなぐ“架け橋”を⽬指します。